『このサイテーな世界の終わり』をたった今、観終わりました!
あ~人間って、つきつめればこういう存在だった。
あ~人生ってこんな感じなんだよ、本当は。
ワタシ、目を背けてた。
怖いからね、そんなものに正面から向き合うと。
そうそう、そんな感じなんだよ、本当は。
・・・という後味です。
なんだそれ?という感じかもしれませんが、現実にこんなことが起こったら大変!という物語展開の中に、生きることのしんどさとか、人間というもののどうしようもなさがしっかりと描かれているのです。
若い二人のドタバタ珍道中
主人公のアリッサ(女子)とジェームス(男子)は大分個性的。
アリッサは 思ったことがなんでも口に出ちゃう、なかなかに激しい性格。
ジェームスは自称「サイコパス」。
感情が薄く、その表情に覇気はなく、加えて動物の首を掻き切って殺しちゃったりもする。
そんな二人が付き合うことになり、その「あてのない旅」のような付き合いは、ドタバタ珍道中の様相で展開していきます。その過程で互いへの思いが変容していくサマがとても自然に描かれています。
これ以上書くとネタバレするので止めておきますが、
世の中は全くサイテー。
人間って結構サイテー。
これは間違いない。
でも・・・。
物語の終わりには、ポッと心に灯る小さくて価値ある「何か」の存在を感じることができる、そんなドラマです。ここで「サイテーな世界」が終わる、ってことなのかな??
とくに、ジェームス、最高です。
愛おしいです。
痛快なアネッサは、常にこちらをハラハラさせます。
そしてボニー、怖いです。なんかしつこいです。
でも彼女の思い込みの数分の1くらいは、だれしも持ったことがあるのでは?と思います。
イギリスの映画、ドラマが好き
ところでこのドラマの主人公のジェームス、どこかで見たことがある!と思ったら、私が大好きなベネディクト・カンバーバッチ主演、「イミテーション・ゲーム」に出てました!しかもベネさまの子ども時代を演じています。
アレックス・ロウザーという俳優さんですね。
彼はオタク感のあるヨワヨワしいキャラクターがよく似合います!
今回のジェームス役は多分、彼以外には考えられなかったのではないかというほどハマッていました。
そうそう、この映画もイギリスです。
私はイギリスの映画とかドラマがなんとなく好きです。
アレックス・ロウザーの顔もイギリス顔ですよね。
大好きなベネディクト・カンバーバッチもイギリス顔。
『シャーロック』『イミテーションゲーム』『ロンドンスパイ』・・・。イミテーションゲームは米英合作だそうですが、霧のロンドン的なイギリスの哀愁テイストは観ていて落ち着きます。
これからイギリスの映画、ドラマを中心に観ていこうかな。
とまあ、話それまくりでしたが、『このサイテーな世界の終わり』はとっても良かったです!
ジェームスとアネッサに幸あれ!!