大スター、マイケル・ジャクソンの闇を暴く『ネバーランドにさよならを』
観てしまいました・・・。
『ネバーランドにさよならを』
マイケルジャクソンの真実を、ようやくこのドキュメンタリーで知ることができた・・・。
そんな感じです。
マイケルジャクソンといえば、私たち中高年にとっては、若かりし頃の大スター。
「スリラー」「バッド」「スムーズクリミナル」・・・
特にファンではなくても彼を知らない者はなく、彼の曲を聞いたことがない人もいなかった、本当にもう世界的な大スターでしたよね。
私も何度も観ました。
そしてその度に、
「カッコいいなあ・・・」
と思ったものです。
キレのあるダンスはもちろんのこと、彼の少年のような声もまた不思議な魅力にあふれていて、「これはやっぱりスターだわ・・・」と感嘆したものです。
性的虐待は本当にあったのか
そんな世界的大スターマイケルジャクソンに少年への性的虐待の疑いがかかったのが1993年。
疑惑の中、カメラを向けられた彼がピースサインを送ったりしている映像を、皆さんもみたことがあると思います。
広大な敷地に作られた「ネバーランド」、そしてその夢の国とは全く対照的に持ち上がった彼の少年への性的虐待疑惑。
スターの闇をこれほど大規模に私たちに見せつけた事件は、このマイケルジャクソンの事件をおいてほかにはないのではないでしょうか。
そして、疑惑が何度も持ち上がるも結局は無罪となっていた彼は、2006年に50歳という若さで謎の死を迎え、真相はまさに闇に葬られた形となりました。
と、前置きが長くなりましたが、
その彼の性的虐待疑惑の真相を二人の被害者が告白するという形で撮られたドキュメンタリー、それが『ネバーランドにさよならを』なのです。
この二人はいずれも自身の少年期にマイケルジャクソンと関わりがあった人物で、ジミーはマイケルとCM出演を通じて出会い、ウェイドはマイケルの熱狂的なファンとしてマイケルとともにステージに上がっています。そして二人は、大スターが作った壮大な夢の国、「ネバーランド」で彼とともに個人的な時間を過ごしています。
その彼らが語る「真実」は、あまりに具体的で、あまりに衝撃的で、真実としか思えないものなのです。
繊細な少年の心を傷つけたマイケル
もうこれは、見ていただくしかありません。
彼が亡くなった後も、過去の虐待による心の傷に苦しむ二人。
そしてその心の傷は、マイケルに心身を虐待されたことによる憎しみだけでありません。彼らの心にはマイケルへの「愛」があり、そのことが彼らの苦しみをより深くしているのです。
マイケルの罪は少年の体への虐待そのものより、少年のその未完で繊細な心を操ったというところにあるのではないでしょうか。
マイケルジャクソンが歌った愛の歌、平和の歌、私たちにもたらした感動、慈善活動、それらの対局に、その彼の偉業に反比例するがことくの大きな「罪」があったのです。
おそらくマイケル自身にも止めることが出来なかった、少年への性的な愛。
人は善の裏側で悪をなす、両極の存在であると思います。彼の心には愛や平和への希求があった。そしてその裏側にはおそらく、抑えることのできない不善の欲求もあったのです。
ちなみに 被害者の疑いがある人物には、当時子役であったあのマコーレ・カルキンもいます。
みなさん、このドキュメンタリーは私たちが見届けなければならない「大スターの真実」です。
これを観てもなお、マイケルジャクソンは無実であるといえるでしょうか。
ぜひご覧になってください!