怖いから観たほうがいい『ヘレディタリー/継承』
『ヘレディタリー/継承』、観ました!!
娘が「怖いからコレ、観たほうがいいよ」
というので観ました。
怖いから観たほうが・・・いいんだ♪
「amazon prime video」で2021年6月現在配信しています!
もう、どこから書いたらいいでしょうか・・・!
この映画のあらすじはカンペキな状態でWikipediaに書いてあるのでここでは書きませんが、まぁ、怖いです。
なんだかあとで夢にみそうな、まるで悪夢を見ているような怖さといったらいいでしょうか。
その「怖さ」の種類はいくつかあって、
お化け屋敷的な「ギャ!!びっくりした」という怖さと、
「絶対にこんな経験したくないよ。こんなことが人生で起こるとわかっていたら生まれることを断固拒否します!!」
という怖さと、
精神を病むと、人は健常な人とはまったく別次元の世界に連れていかれてしまうのだ、という怖さと・・・。
いろんな怖さを味わえますね!!
不気味な現象にハラハラしたい人にオススメの映画です!
ここからは『ヘレディタリー』のあらすじ未満。映画の雰囲気です!
ここからはあらすじ、というわけではないのですが、ちょっと説明です。
このお話はお母さんアニーの母親が亡くなるところから始まりますが、この恐ろしいストーリ展開はそのピーター(兄)やチャーリー(妹)の「おばあちゃん」がカギになっています。
このおばあちゃんの一家はみ~んな精神を病んでいて、おばあちゃんが解離性同一性障害、おばあちゃんの旦那さんは精神分裂病が原因で餓死、おばあちゃんの息子(=娘アニーのお兄さん)は極度の被害妄想ですでに自殺、娘のアニーは夢遊病・・・とまあ、精神病のデパートみたいな一家なのです。
そしてそのおばあちゃんが入信?していた宗教みたいなものが、この一家をおかしくしちゃったのです。
ハイ!ここからは観た人向けです~
ここからは観た人向けなのですが、本当に可哀そうなのが、
お兄ちゃん=ピーター
ではないですか??
可哀そう。可哀そすぎます。
だって、有無を言わさぬお母さんが妹をパーティに連れていけというから、しぶしぶ連れて行ったんだよね、お兄ちゃんは。
妹のチャーリーだって行きたくない、って言っていたのに、お母さんがそういうから、行ったんだよね。
それなのにお兄ちゃんはあんな目にあって、本来なら発狂してもおかしくない状態の中、これ以上ないという虚ろな目で学校に行って、行ったら行ったで悪霊か何かに操られたように鼻を机に自分で打ち付けちゃったりして・・・。
嗚呼かわいそう・・・。
そしてお母さんのアニー。
実は彼女がなにより怖くないですか??
蟻がお兄ちゃんの顔にブワ~のシーンですが、あの顔でベッドの足元に立たれたお兄ちゃんの気持ちを考えると・・・。
驚いたときの顔、怒って家族に怒鳴りつける顔。
顔、顔、顔・・・。
顔が怖かったです。
結局この映画で正常な精神をもっているのがアニーの旦那さんスティーブとお兄ちゃんのピーターですね。
あの二人がホント可哀そう。
で、妹のチャーリーの存在が一番ナゾかもしれないですよね。思わせぶりな、ちょっと変わった容姿、口の中をカっと鳴らす変なクセ、窓ガラスに衝突して死んだハトの首を無邪気にちょん切るそのメンタル・・・。
なのに映画の比較的早い段階であんなこと(=死亡)になってしまい、それでも彼女は霊という形で映画の後半までその存在感を漂わせ・・・。
そんなこんなで、
「これ一体どういういこと~?」「やばい、ひえ~!!」とココロかき乱されるうちに映画の終わりが近づいてきて・・・。
でもこの映画、終盤ではもうなんかわけがわからないことになってましたよね。お母さんのアニーがワイヤーで自分の首を切って死んだあと、その首のない状態で外の小屋に上っていっちゃったりして・・・。
嗚呼、この映画の監督が描く世界観はわからん。
そしてここまでくるともはやお化け屋敷的怖さしか残っていなくて、もう破れかぶれっていうんですか、むしろこの状況に滑稽さすら感じてしまいました~(笑)わら。
この映画は考察が必要なもののような気がしますが、イヤ、考察とか、いらないかも。意味とか、そんなにないかも。
そりゃ、おばあさんがこうだったからこうなった、それによってうんちゃらかんちゃらとかはあると思いますが、このありえない状況をただ楽しむのがいいのかな、と思っちゃいました!
観ているときにその恐怖を純粋に楽しむのがホラー映画ですよね!
「悪魔ペイモンて何なん?」でいいのかもしれません!
というわけで、みなさんちょっと観てみてください!
この映画の監督、アリ・アスターさんの映画、『ミッドサマー』も観てみようかな~♪